耐震性能をどこまで求めるか。
家の3大要素(耐震・断熱・間取り)の1つなので非常に重要な問題ですよね。
ちなみに「家の3大要素」という単語は今なんとなく思いついた造語です。
耐震性能は当然高ければ高いほど良いです。
極端な事を言えば仮に震度10の地震が存在したとしてもヒビ1つ入らないような耐震性能とか欲しいですよね。
耐震性能はいくらあってもデメリットは無いと思っているんで高ければ高いほど良いですが一緒に価格も高くなっていく事が悩ましい。
何も考えず単純に耐震性能を高めたいならヘーベルハウスで建てたり、一条工務店の免震システムを導入するのが良さそうですが残念ながらどちらも高額。
どこかで妥協する必要があるわけですがどのラインで妥協するのか？
これを考えるためにまず耐震性能の順序を整理します。
耐震等級3は当然ですが、問題はどんな方法で等級3を出しているのか。
自分がこれまで色々見てきた限りだとこんな序列。
許容応力度計算 ＞ 品確法 ＞ 壁量計算
許容応力度計算が一番信頼のおける計算方法になります。
計算方法ではこの序列ですが制震ダンパーを採用する事でさらに耐震性能を上げる事が可能です。
許容応力度計算+制震ダンパー ＞ 許容応力度計算 ＞ 品確法 ＞ 壁量計算
品確法や壁量計算に制震ダンパーを追加したケースはどの順番になるかわからないので割愛。
一通り出揃いましたが、まだ序列不明のものがあります。
そう、大手ハウスメーカーの工法です。
セキスイハイムのユニット工法、住友林業のBF工法、一条工務店の倍耐震などなど。
地震実験も行っていてハウスメーカーの説明では耐震性能の高さを自信満々に話してきます。
多くの工務店やハウスメーカーで対応できる許容応力度計算に対して地震実験はわざわざ実際の大地震の揺れを再現したものやそれ以上の揺れを加えて耐震性能の研究をしています。
そう考えると単純な許容応力度計算よりも地震実験をしているメーカーの家の方が耐震性能が上の可能性が高いのでは？
まあ完全に主観ですが。
同様の理屈で許容応力度計算+制震ダンパーと比べても同等かそれ以上の印象です。
地震実験 ≧ 許容応力度計算+制震ダンパー ＞ 許容応力度計算 ＞ 品確法 ＞ 壁量計算
建物の強さのイメージはこんな感じですね。
もし家が2階建てじゃなくて平屋だったら1ランクアップ相当になるイメージ。
あと地盤の強さも相当重要という事なので地盤の強さに応じて最低限欲しいランクを考えます。
とりあえず地盤の強さを地盤改良不要な強さ、軽めの地盤改良が必要、しっかり地盤改良が必要の3つに分けます。
ちなみに地盤改良が必要な土地は改良をした前提です。
地盤の強さ毎に建物の耐震性能の最低限必要なランクを分けるとこんな感じですかね。
地盤改良不要な地盤：品確法以上
軽めの地盤改良が必要な地盤：許容応力度計算以上
じっかり地盤改良が必要な地盤：許容応力度計算+制震ダンパー以上
でも地盤改良をした地盤と地盤改良が不要な土地だとどっちが強いかわからないし、耐震等級3も上は青天井だから許容応力度計算の耐震等級3が壁量計算の耐震等級3より100％強いとは言い切れないです。
建築基準法で定めた耐震性能の1.5倍以上が耐震等級3だから壁量計算でも建築基準法の3倍くらいの耐震性能を持ってたらめちゃくちゃ強いわけですし。
つまり根拠は全然ないわけですが、それでも自分の中の基準としてどの程度の強さが最低限あればいいかがわかっているとなんとなく安心できるんですよね。
まあ今後自分の中で基準が変わってしまう事もあるかもしれないけど、その時はその時って事で。
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