SNSとかを見てると「住宅ローンは年収の何倍までいけますか?」みたいな質問を見かけます。
5倍までに収めた方がいいという意見もあれば、7倍までなら大丈夫という意見もあります。
Youtuberとかも「年収の〇〇倍までなら大丈夫!」的な事言ってますよね。
自分が家づくりをしていた頃も年収倍率はよく見かけました。
けどこの指標って非常に危うい数値なんですよね。
ちなみに自分が家づくりをしていた頃は年収の6倍以内なら安全圏って言われていました。
という事は5倍程度のローンにすればガチガチに安全だろうと思って予算を1度決めたのですが、これが全然安全じゃなくて予算の見直しをした苦い思い出があります・・・
「住宅ローンは年収の何倍までいけますか?」の質問が「年収の何倍まで借りれますか?」という意味なら参考程度に聞いても問題ないと思います。
しかし「年収の何倍までのローンなら問題無く返せますか?」という意味だった場合、その答えを鵜呑みにするのは非常に危険です。
「年収の〇〇倍」という指標からは見えてこないけど検討しないといけない要素が多々あるからですね。
という事で今回は個人的に住宅ローンの年収倍率では見えてこない要素について書いていこうと思います。
年収倍率では見えてこない要素
パッと思いついた分でもこれくらいあります。
■家族構成の違い
夫婦2人の家庭と子供がいる家庭では生活の負担額が違ってきます。
子供1人を育てるのに1500万~2000万程度は必要と言われているので、この違いは非常に大きいです。
■資産状況の違い
世帯年収800万の家庭が2つあったとします。
片方の家庭は貯蓄額が500万円ですが、もう片方の貯蓄額が2000万円とかだったら同じ年収倍率でも状況は大きく違ってきますね。
■生活スタイルの違い
年収が同じでも貯蓄や投資に充てる金額が同じとは限りません。
外食もせず休日は近所で過ごしている人は資産が貯まりやすいですが、毎週外出したり外食している人は資産が貯まりにくいです。
この差は住宅ローン返済の負担感に直結します。
■年齢の違い
例えば25歳で世帯年収800万の家庭と55歳で世帯年収1200万の家庭があったとします。
所持してる資産はどちらの家庭も同じです。
どちらの家庭も5000万のローンを組みたい場合どちらが安全でしょうか?
フルローンで借りる場合、25歳の家庭が年収倍率6.25倍なのに対して55歳の家庭は年収倍率4.17倍です。
しかし、この数値だけ見て55歳の家庭の方が安全だと思う人はきっと少ないでしょう。
65歳で退職するとした場合、25歳の方はまだ40年間現役で働けるのに対して55歳の方はあと10年しか現役でいられません。
この例はちょっと極端ですが、現役でいられる期間を加味するのは極めて重要だと思うんですよね。
「年収の何倍まで大丈夫ですか?」の問いは簡単に答えが出るので予算を考える上でのとっかかりになるのかもしれません。
しかし、最初に年収の〇〇倍まで大丈夫って答えが出ちゃうとその後ライフプランニングをしても最初の数値に引っ張られちゃう可能性があると思うんですよね。
良い家を手に入れるには5000万くらいのローンを組む必要があるけど世帯年収の5倍程度だから大丈夫!
自分はこんな感じで引っ張られました・・・
住宅ローンを借りる事は自分の人生に大きく影響する決断です。
それだけ大きな決断をするための判断材料が簡易的な方法で出されたもので済まされていいわけがありません。
予算決めの最初こそ自分でお金を出してFPさんに依頼して思いっきり厳しいライフプランニングをしてもらうべきだと心の底から思っています。

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